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 >>はじめての石見銀山 >灰吹法とは
 はじめての石見銀山 タイトル−灰吹法とは

ここで、石見銀山のキーワードであり、世界遺産認定の主役のひとつでもある
<灰吹法>について簡単に説明する。

銀の精錬に際して、単に掘り出し選別した鉱石を熱して、銀を溶かし出すのでは
なく、銀と合金に成り易い、鉛やマンガンなどを混ぜて火に掛け加熱すると、銀と
鉛の合金(=貴鉛)が、他の金属や石などの不純物から分離して溶け出す。

この貴鉛を、<灰の上>で加熱すると、融点の低い鉛が先に酸化して溶け、
灰に沈み、灰の上に銀(=灰吹銀)が残る。さらにこの作業を繰り返す(=清吹)
ことで、銀の純度を上げた。

この貴鉛中のほぼ4割が、銀だという。

灰吹銀

ちなみに、鉛の融点はおよそ328度、酸化鉛888度、銀は962度とされる。

開発初期は、鉄製鍋に動物の骨灰を敷き、後には地面を掘って松葉の灰を敷き
炉とした。 大陸・半島を介して移転された、この技術の産業的実用化で、鉱石を
博多や朝鮮半島に運ぶことなく、良質の銀の現地での生産が可能になった。

そしてこの技術が、やがて国内の他の銀山にも移転された。

 ■石見銀山の概要
 ■名称の由来
 ■開発の歴史(1)
 ■開発の歴史(2)
 □灰吹法とは
 ■世界遺産たる価値

 
 龍源寺間歩について
 ■龍源寺間歩とは
 ■龍源寺間歩の内部(1)
 ■龍源寺間歩の内部(2)
 ■龍源寺間歩の内部(3)
 ■当時の採掘環境
 
 石見銀山あれこれ
 ■当時の人口について
 ■無駄にも思える大きな通路
 ■産出量・含有率
 ■坑内の明かり
 ■石見銀山ねずみとりの真実
 ■鉱山労働を支えた人々
 ■石見銀山の法制史
 
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 ■石見銀山の真の価値とは
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