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 はじめての石見銀山 タイトル−石見銀山ねずみとりの真実

時折、年配の方から<石見銀山ねずみとり>の話題が出る。
これは、古い時代劇や戯曲などに登場する劇薬で、確かに<石見銀山>の名称
で流通していた殺鼠剤のことで、別に<猫いらず>ともいった。私の子供の頃は、納屋などに普通にあって、馴染みの物であったが、当然今では使えない劇物だ。

事実、銅も多く産出した石見銀山だが、幸いにも、奇跡的にここからは原料となる
鉱毒の砒素は出ていない。天領の時代の大森代官所は、近隣に点在する天領、
いわゆる<飛び地の天領>を幾つか管理する立場にあって、津和野の笹ケ谷
銅山もその一つであった。そこで大量に産出した高純度の亜ヒ酸を、大森代官所
を介して江戸に送り精製され<石見銀山鼠捕り>の商標で大いに売れ広まった
という。確かに、世界遺産に登録されるまでの石見銀山の代名詞は、<いわみ
ぎんざんねずみとり>であった。

薬効のある鉱石の関連で、当時から塗り薬、飲み薬などの原料や、陶土としても
珍重された、薬石<無名異(むみょうい)>という、鉄やマンガンを含む酸化鉄の
鉱脈も発見・開発されていた。特に薬は代官所で製品化され、幕府に献上されて
いたこともあって、<石州無名異>の名は江戸でも知られていた。
また、陶器の<無名異焼>は、近くにも窯があって近年まで焼かれていた。

 

 ■石見銀山の概要
 ■名称の由来
 ■開発の歴史(1)
 ■開発の歴史(2)
 ■灰吹法とは
 ■世界遺産たる価値

 
 龍源寺間歩について
 ■龍源寺間歩とは
 ■龍源寺間歩の内部(1)
 ■龍源寺間歩の内部(2)
 ■龍源寺間歩の内部(3)
 ■当時の採掘環境
 
 石見銀山あれこれ
 ■当時の人口について
 ■無駄にも思える大きな通路
 ■産出量・含有率
 ■坑内の明かり
 □石見銀山ねずみとりの真実
 ■鉱山労働を支えた人々
 ■石見銀山の法制史
 
 動画でみる石見銀山
 ■石見銀山シリーズ(現13編)
 ■世界遺産センター紹介
 ■熊谷家住宅
 
 地元人の想い
 ■石見銀山の真の価値とは
 ■想い

 

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