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 はじめての石見銀山 タイトル−龍源寺間歩の内部(2)

坑道をしばらく進むと、通路にほぼ直角に、左右に掘られた先細りの小さな穴が
現れる。 これこそが、銀や銅の鉱石を掘り出した跡だ。

ここに厚さ数ミリともいわれる板状の筋、すなわち鉱脈が何本か走っていた。
入口で確認したように、鉱夫たちはこの細い筋を辿り掘り進んだ。

ここ龍源寺間歩一帯では、このように銀や銅が板状に筋を成していたことから、
これを<鉱脈鉱床>と呼ぶ。

鉱脈のサンプル

因みに、仙ノ山東斜面の銀鉱床は、銀が岩の空隙に浸み込むように蓄積されて
いて、 こちらは<鉱染鉱床>と呼ぶ。

鉱染のサンプル

さらに進むうちに、左右に広がる坑道が概ね、斜め上向きに掘られていることに
気づく。 この傾斜は、あらかじめ通路を鉱脈よりも低い位置で掘り進み、鉱脈を
上向きに掘ることで、手前の通路に排水し採掘を容易にするためであった。

確かに、通路には排水用の側溝が掘られていた。
また、この排水溝を蓋で覆うことで煙突効果を生み空気の循環を図ったともいう。

眼をこらし注意深く進むと、地表まで掘った<空気抜き用の穴>や、地下深く
掘った<水抜き用の穴>など、急ぎ通り抜ければ見過ごしてしまう、沢山の知恵
や工夫や苦労などが伺え、同時に江戸時代の優れた鉱山技術をも実感すること
が出来る。

採掘痕

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