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 はじめての石見銀山 タイトル−龍源寺間歩の内部(3)

進んで通路中ほど左側に、落盤防止の木組みの施された箇所がある。

木組みの坑

注意してステップを上がると、これまでに無く荒々しく天井高く掘りこんだ跡が見え、
ここには多くの鉱脈が集中していたことが伺える。

右奥のライトの照らす穴は、鉱脈 を掘りつつ排水も兼ねていて、100メートル下の
排水坑道に続く。左上も鉱脈を追い掘った跡で、生々しい臨場感のある、なんとも
ドラマチックな様相だ。

排水用竪坑

なぜこれほどに排水が重要であったかは、雨の日や雪解けの続く日などに入ると
わかる。特にこのあたりは、只ならぬ量の濾水・湧水を実体験できる箇所だ。
カメラ水濡れ注意で、今も入口付近に設置された排水ポンプは常時稼動している。

何本かある左右に延びる坑道を注意深く見ると、奥に石ころが詰まった箇所がある
ことに気づく、この石は奥の坑道から掘り出された鉱石以外の<ズリ>という屑石
を近場に廃棄し、同時に落盤防止をも図ったものだという。

排石坑

暫く進むと天井に光の差し込む、これまでとは形体の違う大きな穴が左右に見える
が、意図した排気口などではなく、古い時代に掘られた穴にたまたま遭遇したもの
で、詳しくは不明だ。
突き当たりの踊り場までが、江戸時代に掘られ当時を髣髴とさせる旧坑道だ。

踊り場

直進すると、排水のための段差・傾斜をつけながら、更に通路が続く。
左に真っ直ぐ緩やかに上る明るいトンネルは、観光用の抜け道として、近年に掘ら
れたトンネルだ。

抜け道のトンネル

江戸時代の手掘りの間歩と現代の機械掘りのトンネルが交差するこの場所こそ、
新旧の技術と時代の接点、あるいはターニング・ポイントともいえるところだ。
また、ホッと気持ちも切り替わる場所だ。

ご覧頂いた僅かばかりの本坑道だが、ここ龍源寺間歩内の他の部分はもちろん、
銀山・仙ノ山一帯に点在する、本堀、試掘、水抜き空気抜き用を含め、現在坑口と
して確認されている六百数十箇所に及ぶ間歩も、ほぼ同様の形体、態様で広がり
続いている。

説明板

 ■石見銀山の概要
 ■名称の由来
 ■開発の歴史(1)
 ■開発の歴史(2)
 ■灰吹法とは
 ■世界遺産たる価値

 
 龍源寺間歩について
 ■龍源寺間歩とは
 ■龍源寺間歩の内部(1)
 ■龍源寺間歩の内部(2)
 □龍源寺間歩の内部(3)
 ■当時の採掘環境
 
 石見銀山あれこれ
 ■当時の人口について
 ■無駄にも思える大きな通路
 ■産出量・含有率
 ■坑内の明かり
 ■石見銀山ねずみとりの真実
 ■鉱山労働を支えた人々
 ■石見銀山の法制史
 
 動画でみる石見銀山
 ■石見銀山シリーズ(現13編)
 ■世界遺産センター紹介
 ■熊谷家住宅
 
 地元人の想い
 ■石見銀山の真の価値とは
 ■想い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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