【 山吹城大手口 鞆ケ浦街道起点 】　

　この辺りは、戦国から江戸初期に、管理・統治機構の中枢が置かれ、同時に
　交通の要衝でもあったところだ。近くには、日を決めて立ち賑わった市場跡も
　残る。銀山の時代には、多くが行き交う交差点であった。

　ここが、戦国の山城・山吹城の大手口で、前述の通り、ここから２キロほどの
　急な登り下りで、頂上の城跡を越し反対に降りると、目差す龍源寺間歩の手前
　に降りる。少々きついが、元気と時間のある方は是非・・・。ただ、整備はされて
　いるも、不慣れな急な山道には足元に十分気を付けてお進みください。

　またここは、サインに示すように銀山街道・鞆ケ浦道の起点でもある。
　途中、峠を越え山道・里道を7・8キロも進むと、日本海に面した小さな漁港
　 『鞆ケ浦（ともがうら）港』に着く。銀山の時代、港からは、銀山で必要な消費
　財を運び入れ、、ここからは、製錬のために、博多や朝鮮半島に送る鉱石や
　銀などを運ぶなど、多くの人や物が行き交った。

　また、春から秋にかけて、歴史スポットを辿り、四季折々の自然を満喫できる
　トレッキングコースとして人気だ。
　街道は整備されていて辿り易いが、山道、坂道、峠道で、しかもトイレや商店、
　自販機などは殆ど無く、所々で携帯圏外など都会とは勝手が違う田舎道だ。

　事前の準備と、要所のサインを見落とさないでお進みください。
　なお、水害の後などは思わぬ通行止めもありますので情報確認を・・・。