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  >>みちくさへの誘い > 往路(3) 地役人遺宅 渡辺家〜要害山(遠景)

 往路(銀山公園 発) 渡辺家〜

【 地役人遺宅 渡辺家 】 

 

 代官所に仕えた地役人で、江戸末期には、ここ蔵泉寺口番所の役職などを
 務めた坂本清兵衛遺宅。現在、銀山地区に残る唯一の武家屋敷で、国指定
 史跡だ。

 奉行・代官配下の現地雇用の武家。 建物は近年に保存目的で修理されたが、
 残念ながら新築し無用となった異様な付属建物も含め、せっかくの歴史の趣は
 失われた。今流行りの歴史や文化財の商業観光のための活用の姿がここにあ
 る。域内に同様の事例が多々あって、由々しい事態だ。

 この周辺の歴史的一等地は、商用再開発の対象外と思いたい場所で、再調査
 が待たれる。ブームで一旦壊し始めると歯止めが効かない。
 気が付いた時には、修復もできず一種異様な歴史が残る。

 ちなみに、道路を挟んだ向かいも、銀山付地役人・大住軍蔵の住宅のあった
 辺りだ。

【 要害山(遠景)】 

 

 この辺りからは正面に要害山が望め、大木が疎らに立つ頂上の平坦地には、
 戦国時代の山城・山吹城跡が残る。

 延慶年間に周防の大内氏が築き、後の覇者の改変などによる絶妙な縄張りが
 顕著に残る。城跡では、天守のない城跡好きの熱烈なファンにも会えて話が
 弾む。

 360度の視界が効く山頂城跡は、広く石見銀山の歴史のエリアが一望できて
 お勧めだ。道は整備されてはいるが、急な階段と山道で、所々で足元には十分
 注意が必要で、上り下りで2キロメートルを1時間余りの行程だ。

 天候と体力、何より安全に配慮して是非挑戦してください。
 ただ、偶に水害の後などは、土砂で道が荒れることもありますので、注意喚起
 の掲示の有無に関わらず、引き返してください。

 〔要害山と山吹城についての詳しくは<後の項>に譲る〕

 詩碑手前の小さな水路の奥から山の斜面にかけては、かつて天神社があった。
 ここはその参道入り口に当たり、周囲に散ばる石灯篭の部材は、その名残りに
 見える。

 そして、詩碑の正面の空き地が、蔵泉寺口の番所があった辺りだ。

 ▽銀山公園 〜
 ▽蔵泉寺口番所跡〜
 ▼地役人遺宅 渡辺家〜
 ▽下河原吹屋跡〜
 ▽豊栄神社〜

 ▽極楽寺〜
 ▽山吹城大手口〜
 ▽休役所跡〜
 ▽白米ケ谷〜

 ▽間歩群 甘南備坑〜
 
 復路(龍源寺間歩 発)
 ▽順勝寺跡 〜
 ▽新切間歩〜
 ▽清水谷精錬所跡
 ▽安養寺 鏝絵〜
 ▽龍昌寺跡 宝篋印塔〜

 ▽大安寺跡 逆修塔
 ▽妙正寺跡〜

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